2017年4月22日土曜日

石膏ボードの上から色を塗る - 下地編

以下の記事は、書きかけのまま1年ほど放置していました。今はすっかり完成し、記事を書く気力がわかないのですが、どなたかの参考に慣ればと思い、公開することにしました。
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私の作業部屋の壁は、ずっと味気のない白い壁紙で、いつか色を塗りたいと思っていました。部屋には、収納小部屋のようなものがあり、5年前に、そこの壁をウグイス色の塗料で、壁紙の上から塗りました。結果には満足していますが、壁紙が妙にガビガビしており、手触りも悪くて、これは次に壁紙を剥がしたいときにさぞ苦労するだろうな、と思ったので、次は、壁紙を剥がしてから色を塗ろうと決めていました。

といいつつ、数年があっという間に経過し、今年ようやく、色々調べ、人にも聞き、まあ、これでよいかなという自分なりの方法を決め、塗料などの材料をそろえました。

1.壁紙を剥がす
一番上の壁紙は、私の場合ものすごく簡単に剥がれ、溶剤は一切いりませんでした。下には、薄紙と呼ばれる白い和紙のようなものが、全面に貼られておりました。5年前に、業者が一度壁紙を貼り直していた為か、思ったより、薄紙の状態がよく、この上に直接塗装もありか?と一瞬思ったのですが、ケバが目立つ場合があると聞いたので、薄紙も剥がすことにしました。

2.薄紙を剥がず- 地獄のはじまり
トルトーレ(ヤヨイ工業)を希釈し、霧吹きに入れて、薄紙に塗布しながら少しずつ剥がして行きました。すると、、、薄紙の下にまた薄紙、また薄紙と、過去の張り替え時の遺産らしきものが続々出てきました。しかも、どうやらその下の下地剤とパテ部が劣化していて、最初は下地と分らないくらいでした。

これは、一体、いつになったら取れるのか?
パテに筋みたいなのがついてるから、パテごと取りたい!
でもパテ、取るのがすごく大変。。。

という事で、海外では「スチーマー」で壁紙を剥がすと聞き、ケルヒャーのスチームクリーナーを壁全体にかけたところ、トルトーレなしでも、薄紙が剥がれることがわかりました。ただやはり20年たっている下地は堅くてスクレーパーでも取りにくい。


上の写真はだいたい剥がし終えたところ。

上の写真は、だいたい剥がし終えたところです。パテはどうしてもというところだけ剥がし、あとは諦めました。灰色の部分が見えるでしょうか。これは、石膏ボードの紙まで剥がしてしまったよくない状態で、灰色の状態まで剥がしてしまったら、その部分は、下地を塗らないと駄目なようです。

3.とりあえず、穴や釘目に、パテを塗る

薄紙を剥がして初めて判明したのですが、この壁の石膏ボードの継ぎ目には、「ファイバーテープ」が貼られていないことが分りました。ないので、継ぎ目はパテで埋めてありました。角の処理も特になかったのです。こういう処理は現場ではよくある事らしいのですが、丁寧な仕事とは言えないですよね。20年以上経過し、この継ぎ目は劣化し、もろくなっていました。

ファイバーテープを劣化したした部分の上から貼付けるかどうかは、随分悩み、決定できずに作業が遅れましたが、なしで行く事にしてみました。

ここで、壁紙の構造をまとめてみます。

石膏ボード(継ぎ目は)ファイバーテープ
穴埋めパテ
下地パテ(意見は様々ですが3度塗りが一番丁寧みたいです)
薄紙(状態により薄紙が幾重にもかさなって貼られている場合あり)
壁紙

この順番になっていると思います。

注意:壁紙を張り替えたい人は、薄紙の状態がよければ、薄紙は剥がさずにその上から貼ればよいようですね。

4.下地パテ塗布1回目


ヤヨイ工業のワイドパテスーパー6.4kg(白色、硬化時間120分)を、まずは、500g:水300mlで混ぜました。混ぜるときは、インパクトドライバーに取り付ける事の出来る、「電気ドリル用パワーミキサー」という撹拌棒を使用しました。私のものは、新潟精機のもので、確か2千円しなかった様に思います。ステンレス製です。(樹脂製?のものもあり、そちらは、撹拌中にバケツを傷つけないメリットがあるようです)

これを、ステンレス製の専用ヘラで伸ばして、灰色の部分に伸ばして塗ります。コテやヘラは、色々持っているので、買う迄もないかな、と思ったのですが、買って正解でした。塗りやすさが全くちがいました。


5.下地パテ塗布2回目

2回目は、ワイドパテスーパーの指示通りに、500gを水325mlで撹拌したのですが、1回目の下塗りと水量の指示は微妙にしか違わないのですね。塗る時に水で少し伸ばしつつ塗ってみました。

使用したパテの総量 1.6kg
塗った壁は、幅4.4m、高さ2.5m(出窓と壁埋め込みのエアコン穴があるので、幅は4.4の2/3くらいしかないと思います)

2015年3月31日火曜日

フレームで写真や絵を飾る

主にフレームを使用して家のいろんな所に写真や絵などを飾っています。多くのものは、IKEAのフレームです。あるいは写真専用のフレームもありますが、ほとんどが安いものです。できるだけ、マットを使用し、サイズが合わなければ、絵画材料店でオーダーしています。ガラス面にくっついたら保存性が下がるのもあるし、マットがあると、見栄えがよくなるのもあるので。過去の痛い体験 - やっぱりセロテープでとめたら、跡が残って酷い事になる、とか、壁にかけっぱなしで、紙がたるんで大変な事に、等々、失敗して初めて切実にマットや展示入れ替えの大切さを知りました。

マットは中性紙のブックタイプが最も理想的と言われているようです。理由は、ブックタイプだと保存が楽というのもあるのではないでしょうか。中性でないと、経年劣化で紙に酸の影響で焼けをおこしたりするようです。IKEAのマットは中性紙なので、その点はサイズさえあえばおおむねOKでしょうか。

写真 ・・パーマセル(中性のテープ)でマットに止める。マットをオーダーすれば、だいたいパーマセルで貼ってくれると思います。(少なくとも世界堂はそうでした)

キャンバス以外の紙に描かれた絵画・・パーマセルは避ける。和紙を裂いた短冊のようなものを使い、ヒンジのように水溶性の糊でマットに留める。パーマセルは粘着力が強いので、絵画には向かないと思います。

時々展示の入れ替えをして、マットの換気をする。保存は額から出して、立てないで寝かした状態で。欲を言えば、ベニアは酸性が強いので、額の蓋は、ベニアじゃないものがよいみたいです。(ベニアからはアクがでるので、木工のときもアク止めを塗ったりしますね、保存に適した材木ではないのでしょうね。)

ある時、小さいフレームを色々飾ったら面白いなと思って、下の写真のような展示コーナーを作ってみました。見えないですが、実はこれ、不要なスイッチカバーを隠す目的もあります。


どうやって組み合わすかは、私の場合、床に直接置いて組み合わせを考えました。そしてそれを写真にとり、その写真を見ながら、壁に再現していきました。ネットでその後偶然読んだのですが、大きめのフレームの場合は、原寸大のモックを紙で作って、床において考えるとよい、という案が紹介されていました。

私がよく買うIKEAの額は、RIBBAとSÖNDRUMなのですが、RIBBAは多分、コルクで枠ができていて、色や木目のついたテープで周りを巻いてあるものが多いと思うので、ヤスリをかけると大変なことになります。。そのまま水性塗料で色を塗ったほうがいいかもしれないです。私は油性のスプレーでも再塗装してみましたがそれでも大丈夫でした。


上の写真は、SÖNDRUMです。色は買った時と同じです。マットは多分オーダーしたような気がします。SÖNDRUMは白色しかないので、下の写真のようにカスタマイズしました。


黒の水性塗料で塗装、一部をゴールドのアクリルで塗装、マットは黒でオーダーし、マットの断面をゴールドで塗りました。なかなか元のSÖNDRUMとは違った表情の額になったかと思います。このカスタマイズは個人的にとても気に入っており、幾つかこのパターンの額を飾っています。

2015年3月30日月曜日

IKEA Hackers! - ラックのリメイク



多分、IKEA Hackers! に載っていたアイデアだったと記憶しているのですが、IKEAのあの激安ラックをカスタマイズしました。私が買ったときは500円とかじゃなくて、もう少ししたんですが、熱帯魚を置く台にしてるせいか、特に天板のエッジ部分の剥がれが出てきていて、見苦しかったのですね。それでSPF材でリメイクしました。合計7つの板で天板を覆いました。55x55cmでしたので、そのサイズにあうSPFを何とか探し、6つは同じ幅、1つだけ、細めの幅のSPFを使いました。で、ワトコで2回塗り->水研ぎ仕上げ、そして、ネジ留めしただけです。


あと、IKEAで売っていた、タオル掛けのパーツを横に付けて(サイズは55センチにピッタリでした。さすが。)おしまい。熱帯魚のタンクは重たくて、、ちょこっとへこみみたいなのもありましたので、これで補強もできたかなと思います。リメイクは、上手く行くと、すごく満たされた気持ちになるし ^_^ 楽しいですね。